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1980年代ドイツチャート#1シングル (1980年-1984年)

 ドイツチャート特集第二弾は1980年代前半(1980年~1984年)の№1シングルをご紹介。
この間、ドイツチャートで1位を獲得した曲は55曲。この中で我が国でも馴染みのある「意外な」NO.1シングルをご紹介します。

Fade To Grey Visage
 1980年代初頭のブリティッシュ・ミュージック・シーンを語る際に避けて通れない、ニュー・ロマブーム。その旗手的存在だったのがこのヴィサージ。この「Fade To Grey」は彼らの1stアルバムからのシングルで、本国では8位止まりでしたが、これがドイツに飛び火し、7週1位に輝く大ヒットとなりました。
 O.M.Dとウルトラヴォックスを足して割り、チープにした感じとでもいえましょうか。

Words/FR David
 1980年代ドイツチャートで最も長期に亘って1位に滞在したのが、チュニジア生まれのフランス人、F.R.デヴィッドの「ワーズ」。ドイツでは実に11週連続1位を獲得。この他、フランス、ベルギー、オランダ、イタリアなど西ヨーロッパ諸国で軒並み1位(イギリスでは2位)に輝き、300万枚を超える大ヒットを記録しました。
 我が国ではオリコン50位台とあまりヒットはしませんでしたが、分かりやすくシンプルなメロディと軽快なシンセサウンドは、記録より記憶に残る佳曲といえるでしょう。21世紀を目前に控えた2000年には「2000年ヴァージョン」も発売されています。

Major Tom/Peter Schilling
 デヴィッド・ボウイの「Space Oddity」のアンサーソングとして発表されたのが、この「Major Tom」。イギリスでは42位と振るいませんでしたが、アメリカでは堂々の14位を記録(94年に'94ヴァージョンが発売されがヒットせず)。
 我が国では長らく、そのチープなエレポサウンドから「一発屋」の「キワモノ」扱いされてきましたが、この「Major Tom」を含む1stアルバムが日本盤でCD化されるなど、再評価が進んでいます(進んでいないって)。

Sunshine Reggae/Laid Back
 デンマーク出身エレクトリック・ファンクデュオのレイド・バックが放った80年代最も異色なTOP40ヒッツ「White Horse」は、アフリカ・バンバータを彷彿させる無機質なテクノ・ファンク。これがアメリカのTOP40(84年26位)に入ったこと自体、未だに信じられません。
 ドイツでは、その「White Horse」とカップリングされた「Sunshine Reggae」が6週もの間1位を独走しました。「White...」とは、うって変わってタイトルどおりホンニャカしたレゲエポップ。両方ともいいんだよなぁ、これが。
 しかし、「Sunshine...」がアメリカで、「White...」がドイツで売れたって言うなら分かるけど、その逆なのがまた驚き。
 
I Like Chopin/Gazebo
 この曲は、英米ではチャートインしなかったものの、1984年我が国で最も売れた洋楽(最高位9位・20.4万枚)です。同曲は約1年半後、小林麻美が「雨音はショパンの調べ」のタイトルでカバーされ、オリコンで1位を獲得。こちらも50万枚を超えるヒットとなりました。
 リンジー・バッキンガムにちょいとラテン味を施し、軟派にしたら「ガゼボ」ってな感じで、曲も聴いていてむず痒くなってきますが、これがドイツで1位ですからね。
 ところで日本盤のシングルのライナーは、ガゼボについての情報がないためか、カフェバーがどうのとか、ガゼボとは全く関係のない支離滅裂(表現のしようがない)な文が延々と。当時のライナーはラジオ局のディレクターみたいな人が書いていたからしょうがないけど、いまじゃ考えられませんね、これは。
 
Big In Japan/Alphaville
 最後の正統派エレポップ・バンドともいえるベルリン出身のアルファヴィル。彼らのデビューシングルであるこの「Big In Japan」はイギリスで8位、アメリカでも66位とスマッシュヒットを記録。本国では3週1位に輝きました(日本でも本田美奈子がカバー....笑)。
 この曲をはじめアメリカで93位まで上昇したエレポ・バラード「Forever Young」や80'Sの臭いがプンプンする「Jet Set」を含むデビューアルバム「Forever Young」は必聴!(ジャケットがJohn Foxxのベストアルバム「Assembly」と酷似)
 しかしドイツ人の日本に対する認識ってのは、この程度なんでしょうか。どう聴いても音が「Big In China」....

People Are People/Depeche Mode
 3枚目のアルバム「Construction Time Again」からインダストリアルサウンドに傾倒し、レコーディングの一部もベルリンで行うなど、ドイツに急接近していったデペッシュモード。この「People...」は、重厚な4枚目のアルバム「Some Great Reward」からの1stシングルで彼ら初のワールドワイドな売上を記録しました(US13位・UK4位)。
 中でも最もこれを歓迎したのは、インダストリアルサウンドの母国ともいえるドイツでしょう。3週間1位を獲得しました。この頃までの彼らは、本国イギリスよりむしろドイツにおいて人気がありました。

Send Me An Angel/Real Life
 一部で盛り上がっている(?)オーストラリア出身のリアル・ライフ。ユーリーズミックスを彷彿させるクールなシンセポップは、やっぱりドイツ人好みなのでしょうか。4週間1位に輝く大ヒットとなりました。イギリスではチャートインしませんでしたが、アメリカでは29位を記録。さらに89年にはニューバージョンが26位まで上昇するなど、エレポップのスタンダードの地位を築いています。
 この曲を含むアルバム「Heartland」は現在はかなりのプレミアムがついてますねえ。

Reach Out/Giorgio Moroder
 70年代後半のディスコミュージックの「聖地」といえば、ドイツはミュンヘン。このミュンヘンサウンドのドンといえば、ジョルジオ・モロダー。彼が手がけたアーティストは、1980年代前半に限ってもDonna Summerを筆頭に、Berlin、Blondie、David Bowie、Irene Cara、Limahl、Nina Hagen、Sparks、The Three Degrees など枚挙に暇がないほどです。
 その彼がソロ名義で放った唯一のNO.1ヒットが、84年のロス五輪の公式アルバム(個人的にはこのアルバム、駄曲が多いと思いますが)からのシングル「Reach Out」(トラック競技のテーマ)です。Flashdanceをほうふつさせるいかにもエイティーズといった感じが時代を感じさせてくれます。

 この他にも、Der Kommissar/Falco、Maid Of Orleans/O.M.D.など隠れたエレポップの名曲がドイツでNO.1になっています。
この時代のドイツは、エイティーズミュージックの坩堝だったんですね。

1980年-1984年 ドイツシングルチャート№1リスト
Title Artist Date Weeks
Maybe Thom Pace 1979/11/15 9
Sun Of Jamaica Goombay Dance Band 1980/01/17 9
Another Brick In The Wall Pink Floyd 1980/01/31 4
It's A Real Good Feeling Peter Kent 1980/04/10 1
Weekend Earth & Fire 1980/04/24 4
Der Nippel Mike Kruger 1980/05/22 5
Funkytown Lipps Inc. 1980/06/26 10
Xanadu Olivia Newton-John & ELO 1980/09/04 2
Santa Maria Oliver Onions 1980/09/18 6
Santa Maria Roland Kaiser 1980/10/30 5
Woman In Love Barbra Streisand 1980/12/04 3
Super Trouper Abba 1980/12/18 5
Angel Of Mine Frank Duval 1981/01/29 5
Fade To Grey Visage 1981/03/05 7
Shaddap You Face Joe Dolce 1981/04/16 3
In The Air Tonight Phil Collins 1981/05/14 1
Stars On 45 Stars On 45 1981/05/21 7
Bette Davis Eyes Kim Carnes 1981/07/09 7
Dance Little Bird Electronica's 1981/08/27 8
Ja Wenn Wir Alle Englein Waren Fred Sonnenschein 1981/10/22 4
Tainted Love Soft Cell 1981/11/19 2
Polonase Blankenese Gottlieb Wendehals 1981/12/03 9
One Of Us Abba 1981/12/31 1
Skandal Im Sperrbezirk Spider Murphy Gang 1982/02/04 8
Der Kommissar Falco 1982/04/08 3
Ein Bischen Frieden Nicole 1982/04/15 5
Ebony & Ivory Paul Mccartney & Stevie Wonder 1982/06/03 5
Maid Of Orleans Omd 1982/07/08 4
Ich Will Spas Markus 1982/07/29 2
Adios Amor Andy Borg 1982/08/19 5
Words Fr David 1982/09/23 11
Do You Really Want To Hurt Me Culture Club 1982/12/09 7
Major Tom Peter Schilling 1983/01/27 8
99 Luftballons Nena 1983/03/24 1
Too Shy Kajagoogoo 1983/03/31 5
Bruttosozialprodukt Geier Sturzflug 1983/05/05 4
Juliet Robin Gibb 1983/06/02 6
Baby Jane Rod Stewart 1983/07/14 3
Codo Dof 1983/08/04 5
Sunshine Reggae Laid Back 1983/09/08 6
I Like Chopin Gazebo 1983/10/20 3
Come Back And Stay Paul Young 1983/11/10 7
Jenseits Von Eden Nino De Angelo 1983/12/29 7
Only You Flying Pickets 1984/02/16 1
Relax Frankie Goes To Hollywood 1984/02/23 6
Big In Japan Alphaville 1984/04/05 3
People Are People Depeche Mode 1984/04/26 3
Send Me An Angel Real Life 1984/05/17 4
Self Control Laura Branigan 1984/06/14 6
Two Tribes Frankie Goes To Hollywood 1984/07/26 1
High Energy Evelyn Thomas 1984/08/02 4
Reach Out Giorgio Moroder 1984/08/30 4
I Just Called To Say I Love You Stevie Wonder 1984/09/27 6
When The Rain Begins To Fall Jermaine Jackson & Pia Zadora 1984/11/08 4


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