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全米四大チャート№1シングル記録集-2- 四大チャートのうち三誌で№1に輝いた作品

その1 より続く

 Billboard(以下「BB」・1890年創刊)、Cashbox(以下「CB」・1942年創刊)の戦前からの二大誌に続き、1964年4月18日付でRecord World誌(以下「RW」)が、73年9月28日付からRadio & Records誌(以下「RR」)が最初のチャートを発表し、70年代を迎えアメリカの「四大チャート」が揃い踏みを果たすことになります(BB、CB、RWは土曜日、RRは金曜日にチャートを発行)。
 全米四大誌が同時に存在した期間は、RR創刊からRW廃刊までの10年足らず(446週間)でありますが、この間に306作の№1シングルが誕生しています。
 306作の№1の組み合わせは次のとおり。

四誌全てで№1…105作
三誌で№1…87作(対象期間内+1)
二誌で№1…41作
一誌のみの№1…72作

 
 四誌のうち三誌で№1を獲得した作品(というより、惜しくも「真の全米№1」を逃した作品)は前述のとおり87作ありますが、うち74作がRRで№1を獲得できないというケースで占められています。詳しく見てみると...。
 
①RRで1位を逃したケース(BB-CB-RWで1位)…74作
 74作中15作が三誌で№1にも拘わらずRRでは5位以下、さらに下記の3作が10位以下というギャップを見せています。
"BEFORE THE NEXT TEARDROP FALLS"-FREDDY FENDER RR#13
"GOT TO GIVE IT UP (PT. 1)"-MARVIN GAYE RR#11
"LOVE MACHINE (PT. 1)"-MIRACLES RR#11
(三誌ではいずれも1週のみの№1)

 また三誌でともに5週以上の長期間1位を維持した一方、RRで1位を獲得できなかったのは、
"CENTERFOLD"-J. GEILS BAND (BB6週、 CB6週、 RW5週) RR#2
"PHYSICAL"-OLIVIA NEWTON-JOHN  (BB10週、 CB9週、 RW9週) RR#2
の2作。特に"PHYSICAL"は81-82年かけて全米チャートを席巻しただけに、RRチャートの特異性が顕著となっています。

②BBで1位を逃したケース(CB-RW-RRで1位)…6作
"THE ROSE"-BETTE MIDLER #3
"SAIL ON"-COMMODORES #4
"GOODBYE YELLOW BRICK ROAD"-ELTON JOHN #2
"DREAM WEAVER "-GARY WRIGHT #2
"THEME FROM 'GREATEST AMERICAN HERO'"-JOEY SCARBURY #2
"BEING WITH YOU"-SMOKEY ROBINSON #2

 いずれも我が国では「名曲」として知られるヒット曲。これら6曲に「惜しくも全米№1を逃した名曲」との枕詞を付す人がいたら、BBに毒されている証拠です(笑)

③CBで1位を逃したケース(BB-RW-RRで1位)…3作
 このケースは以下の三作。
"SISTER GOLDEN HAIR"-AMERICA #2
"TOO MUCH HEAVEN"-BEE GEES #2
"BLACK WATER"-DOOBIE BROTHERS #3
 
 なお、対象期間内に限定すると、"WE'RE AN AMERICAN BAND "-GRAND FUNK RAILROADもこのケースに当てはまります(同作は四大誌が出揃う1週前73年9月22日にCBで1位を獲得)。

④RWで1位を逃したケース(BB-CB-RRで1位)…4作
 
"HOW DEEP IS YOUR LOVE "-BEE GEES #2
"BABY COME BACK"-PLAYER #2
"MISS YOU"-ROLLING STONES #3
"IF I CAN'T HAVE YOU"-YVONNE ELLIMAN #2
 
 「権威ある」BB-CB、「難関の」RRで1位を獲得しながら、「ダークホース」RWで躓くというある意味、最も惜しいケース。そのメンツも豪華です。この4曲は、「真の全米№1」に準ずる、といっても過言ではないでしょう。

※対象期間:1973年9月29日付~82年4月10日付(RR誌の日付は-1日)
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