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1970年代、BillboardのDance(Disco)とBlack(Soul)両チャートにエントリーした作品

 1970年代、BillboardのDance(Disco)とBlack(Soul)両チャートにエントリーした作品は284作。
 うち、ともにTOP10入りしたのは67作、TOP5入りしたのは39作、TOP3入りは27作、ともに1位に輝いたのは15作という組み合わせになっています。
 AC-CW、AC-RBの組み合わせの360作に比べ80作ほど少なくなっていますが、Dance(Disco)チャートがスタートしたのは、1974年10月26日付けと1970年代も半分を過ぎようとした時点ですので、実質的には、Dance(Disco)とBlack(Soul)が最も親和性の高いチャート同士、ということができるでしょう。

 両チャートともにTOP10入りした作品が最も多いのがDonna Summerで4作。これにB.T. Express、Barry White、LaBelle、Peter Brown、Shalamar、Silver Convention、Sister Sledge、Tavaresの8アーティストが2作で続きます。意外と両チャートに複数TOP10入りさせたアーティストが少ない、という感じです。

■1970年代、BillboardのDance(Disco)とBlack(Soul)両チャートTOP5にエントリーした作品
entry date Title Artist Billboard CB RW
A/C
=E/L
C&W D/D R&B HOT
100
1974/11/02 YOU'RE THE FIRST, THE LAST, MY EVERYTHING Barry White     2 1 2 1 2
1975/01/18 SHAME, SHAME, SHAME Shirley (And Company)     1 1 12 8 18
1975/02/01 EXPRESS B.T. Express     1 1 4 9 8
1975/03/29 BAD LUCK (Part 1) Harold Melvin & The Blue Notes     1 4 15 13 14
1975/04/26 THE HUSTLE Van McCoy & The Soul City Symphony 2   3 1 1 1 1
1975/06/07 SEXY MFSB     2 2 42 43 50
1975/07/26 IT ONLY TAKES A MINUTE Tavares     2 1 10 10 8
1975/08/09 DREAMING A DREAM Crown Heights Affair     1 5 43 46 34
1975/08/09 DO IT ANY WAY YOU WANNA People's Choice     3 1 11 14 14
1975/10/04 FLY, ROBIN, FLY Silver Convention 6   1 1 1 1 1
1975/10/25 I LOVE MUSIC (Part I) O'Jays     1 1 5 7 7
1975/11/08 LOVE TO LOVE YOU BABY Donna Summer     1 3 2 3 1
1975/11/22 SING A SONG Earth, Wind & Fire     5 1 5 7 5
1976/03/20 GET UP AND BOOGIE (That's Right) Silver Convention 25   5 5 2 1 1
1976/03/20 MOVIN' Brass Construction     1 1 14 14 16
1976/04/10 LOVE HANGOVER Diana Ross 19   1 1 1 1 1
1976/05/29 YOU'LL NEVER FIND ANOTHER LOVE LIKE MINE Lou Rawls 1   4 1 2 4 2
1976/06/05 HEAVEN MUST BE MISSING AN ANGEL (Part 1) Tavares 18   1 3 15 10 19
1976/07/03 YOU SHOULD BE DANCING Bee Gees 25   1 4 1 1 4
1976/11/06 CAR WASH Rose Royce     3 1 1 20 1
1976/12/25 DON'T LEAVE ME THIS WAY Thelma Houston 40   1 1 1 3 4
1977/04/16 GOT TO GIVE IT UP (Pt. I) (Live) Marvin Gaye     1 1 1 1 1
1977/09/03 IT'S ECSTASY WHEN YOU LAY DOWN NEXT TO ME Barry White     5 1 4 7 5
1978/03/18 DANCE WITH ME Peter Brown with Betty Wright     4 5 8 8 11
1978/06/24 BOOGIE OOGIE OOGIE Taste Of Honey     1 1 1 1 1
1978/07/01 YOU AND I Rick James     3 1 13 15 13
1978/08/26 DANCE (Disco Heat) Sylvester     1 4 19 30 17
1978/12/09 SHAKE YOUR GROOVE THING Peaches & Herb     2 4 5 5 7
1978/12/23 DA YA THINK I'M SEXY? Rod Stewart     1 5 1 1 1
1979/02/03 HE'S THE GREATEST DANCER Sister Sledge     1 1 9 8 12
1979/02/24 I GOT MY MIND MADE UP (You Can Get It Girl) Instant Funk     1 1 20 22 26
1979/04/21 HOT STUFF Donna Summer     1 3 1 1 1
1979/04/28 WE ARE FAMILY Sister Sledge 30   1 1 2 2 3
1979/05/19 RING MY BELL Anita Ward     1 1 1 1 1
1979/05/26 BAD GIRLS Donna Summer     1 1 1 1 1
1979/08/11 DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH Michael Jackson     2 1 1 1 1
1979/11/17 DO YOU LOVE WHAT YOU FEEL Rufus & Chaka     5 1 30 22 40
1979/11/24 I WANNA BE YOUR LOVER Prince     2 1 11 12 13
1979/12/15 THE SECOND TIME AROUND Shalamar 47   1 1 8 10 13


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コメント

脱壱さん、続いてのご紹介ありがとうございます。

こうしてみると第2次ディスコブームがよくわかりますね。Rod Stewart が Soul チャートの上位にくるなんて、Tonight's The Night の頃には想像もしていませんでした。
ところで、そのブームの火付け役 Bee Gees の"Stayin' Alive"と"Night Fever"が入っていないのには何か理由があるのでしょうか?
確か、"Stayin' Alive/Night Fever/More Than A Woman"でエントリーしていた記憶があるのですが…

  • 2015/12/15(火) 21:14:29 |
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starfort さん

>Bee Gees の"Stayin' Alive"と"Night Fever"が入っていないのには何か理由があるのでしょうか?
>確か、"Stayin' Alive/Night Fever/More Than A Woman"でエントリーしていた記憶があるのですが…

"Night Fever"はBlack8位なのでTOP5リストから自動的に除外しています。
問題は、"Stayin' Alive/Night Fever/More Than A Woman"ですが、Discoチャートでは(LP)扱いなんですよね。D/Dチャートがその他のチャートと大きく異なるのが、LP=All cutsも12inchも同じ土俵に乗っていること。このため「/」で結ばれている作品は(LP)扱いのため除外しました。
余談ですが、D/Dチャートで最も大きくジャンプアップして1位に輝いたのは"Thriller (all cuts)"=LPでありました。

  • 2015/12/15(火) 22:26:31 |
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  • 脱壱 #-
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脱壱 さん

解説ありがとうございます。
LP扱いを除くということは、かなり対象曲が少ないんですね。
"I Will Survive"とかも入っていなくて少々寂しいです。
今、79/2/3のBillboardを見ているのですが、National Disco Action Top 40のうち、実に27曲が(LP)または(LP/12-inch)でした。(この週には7-inchは一枚もないです。)
また70年代のDisco Actionチャートにはレコード番号が記載されていません。
おっしゃるとおり、他のシングルチャートとは大きく違いますね。
バージョン違いも同一曲として扱っているので、Disco Actionチャートを見る場合は曲名ベースで見たほうが実態を表しているような気がします。(all cutsの曲名を調べるのは面倒そうですが…)

  • 2015/12/16(水) 00:09:04 |
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starfortさん

>LP扱いを除くということは、かなり対象曲が少ないんですね。

これが扱いの難しいところで、1曲のみの記載でも(LP)の表記があるものもあります。
この場合は、便宜上「シングル」扱いにしています。

>バージョン違いも同一曲として扱っているので、Disco Actionチャートを見る場合は曲名ベースで見たほうが実態を表しているような気がします。

確かに(EP)または(12-inch)表記なら扱いも楽なんですが、(all cuts)は難しいですね。
昨日ご紹介した"Thriller (all cuts)"の場合、The Lady in My LifeやHuman Natureなど含まれる9曲全てがD/Dチャート1位かといわれると少し抵抗が...

  • 2015/12/16(水) 21:09:34 |
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  • 脱壱 #-
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脱壱 さん

確かに all cuts の Single 扱いはちょっと抵抗ありますね。
ちなみに海外でよく引用されている all music では、Single 扱いです。
http://www.allmusic.com/artist/michael-jackson-mn0000467203/awards
ご参考まで。

  • 2015/12/16(水) 22:24:14 |
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  • starfort #mQop/nM.
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starfortさん

厳密に言うと、BillboardがD/Dチャートを"Single"扱いにしたのは、1984年10月20日付けからで、従来の"Dance/ DiscoTop 80"から"HOT DANCE /DISCO"に変更した時点からです。
とはいうものの、依然としてall cuts=LP=Albumが"Single"チャートにエントリーするという異様な状況が90年代に入っても続きます。
All Musicも"Dance Music/Club Play Singles"とカテゴライズした手前、1982年の"Thriller (all cuts)"や70年代のDonna Summerの一連の(all cuts)も便宜上、Single扱いにしたんでしょうね。

  • 2015/12/16(水) 23:02:44 |
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  • 脱壱 #-
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脱壱 さん、

それは誤解では?
Billboardでは特にアナウンスされていないです。
1984/10/20付でのD/Dチャートの変更は、タイトル変更とVideo Clipの有無が表記されるようになっただけです。(あっ、2 wks agoも追加されてますね)
強いて言えば、それまで目次が全部CHARTS括りだったのが、この週からAlbumsとSinglesに分かれました。
参考までに、本誌の編集変更についての記事を下記においておきますね。
http://1drv.ms/1LgySAE

  • 2015/12/17(木) 00:53:26 |
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  • starfort #mQop/nM.
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脱壱 さん

かつて多少なりとも業界に関係した者として、ちょっと追記しておきますね。

私も御同様にコレクタの立場からすると"all cuts"をシングル扱いすることには、かなり抵抗があります。
しかし小売りの立場からすると、とても合理的です。
シングルは賞味期限が短いし売れないと場所を取るので、小さいレコード店ではあまり仕入れたくありません。
既に売れ始めていて更に売れそうなものは注文しますが、全くの新譜だと頭を悩ますわけです。

で、D/Dチャートですが、70年代から変わらず DJ の playlists survey です。
このランクを参考にするのは、主に12/7インチのシングルの発注です。
またLPの曲がランクに入っていれば新譜で出たときに発注し、逆に入っていない曲がカットされた場合は見合わせたりします。
同様に"all cuts"でランクインしているなら、どの曲がシングルで出ても発注する価値があるだろうと判断するわけです。
つまりシングルの先行指標としてD/Dチャートを使っていることになるので、"all cuts"を含めてシングル扱いするのが合理的と言えます。

一方これと対照的なのが、"Rock Tracks"です。
アルバムからの曲のチャートですが、こちらは"album-oriented radio airplay reports"なので、シングルを発注する材料にはなりません。
収録されているアルバムを発注する参考にします。
なので、目次でも"Albums"に分類されていることに合理性があります。

Billboardは業界紙ですから、大切な読者である小売店主のニーズにコミットし、目次を分かりやすくしたと言えます。

  • 2015/12/17(木) 12:52:45 |
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  • starfort #mQop/nM.
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starfortさん

「BillboardがD/Dチャートを"Single"扱いにしたのは、1984年10月20日付けから」というのは「それまで目次が全部CHARTS括りだったのが、この週からAlbumsとSinglesに分かれました」ということを指しています。
いままでどちらの子供かわからなかった子がようやく認知されたというところでしょう。
(親は分かっていたのでしょうが)

  • 2015/12/17(木) 20:47:30 |
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  • 脱壱 #-
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脱壱 さん

ああ、なるほど。
確かに分かり易くなりましたね。
Albums に入った Rock Tracks は最初ちょっと戸惑いましたが、 Singles のD/Dチャートに違和感はなかったです。
記事の説明通り、読者が素早く見たいチャートを探せるよう目次を改善したという目的は果たせていたように思います。

  • 2015/12/18(金) 18:54:49 |
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  • starfort #mQop/nM.
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starfortさん
>Albums に入った Rock Tracks は最初ちょっと戸惑いましたが、 Singles のD/Dチャートに違和感はなかったです。

そもそも"Thriller (all cuts)"≠"Thriller"だの、"Stayin' Alive/Night Fever/More Than A Woman"だのという作品は存在しないのに、業界誌であるBillboadが都合上、業界向けにそう表記したうえでAlbums、Singlesと振り分けただけなんですよね。
その点、Cashboxはいち早く(1984年1月)、
Top30 12-inch Singlesチャートを立ち上げたのは、分かりやすかったですね。

  • 2015/12/19(土) 12:18:53 |
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  • 脱壱 #-
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脱壱 さん、

> 業界誌であるBillboadが都合上、業界向けにそう表記したうえでAlbums、Singlesと振り分けただけなんですよね。

全くその通りだと思います。
D/Dチャートや Rock Tracks は商品のリストではなく、チャートに記載されてるように単に"playlists"と"airplay reports"でしかありません。
読者がそれをどう使うかは、"御自由にどうぞ"というスタンスかと。
目次の振り分けもおっしゃるとおり、利用者がチャートを探しやすいようにしただけです。
その点、Cashbox の方がレコードコレクタに優しく、業界関係者以外にも配慮した編集のように感じてました。

私が Billboard の業界向けを強く感じるのは、付録にレコーディングスタジオリスト等の小雑誌をつけたり、機材の情報や広告が豊富な点です。
英単語も一般人には?の専門用語が普通に使われ、native に訊いても分からないと言われたことがあります。
もっともそれが廃刊の憂き目に遭わず、未だに続いている理由なのかも知れません。

ちなみに Cashbox は magazine ですが、Billboard は news paper です。
その昔の AT40 で湯川れい子さんが、Cashbox は"誌"だけど Billboard は"紙"が正しいんだと解説されていたのが妙に記憶に残っています。

  • 2015/12/19(土) 13:50:03 |
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  • starfort #mQop/nM.
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starfort さん

>Billboard の業界向けを強く感じるのは、付録にレコーディングスタジオリスト等の小雑誌をつけたり、機材の情報や広告が豊富な点です。

メカニカルな広告が多いのが印象的でした。
現在はともかく、かつて(1990年代以前)のBillboardの購買層は個人と業界、どのくらいの比率だったんでしょうね。

>ちなみに Cashbox は magazine ですが、Billboard は news paper です。

確かに紙媒体で発行されていた2000年代中ごろまでは表紙に"NEWSPAPER"と記載されていましたね。
ただ、19世紀のBBを見ると"A Monthly Magazine"となっています。
もしかすると雑誌扱いに比べ新聞紙扱いのほうが、送料や税法上優遇されていたから便宜上、"NEWSPAPER"としたのかもしれません。
現在はWebサイトを見ると"Magazine"となっていますね(The online extension of Billboard
magazine) 。

  • 2015/12/19(土) 20:55:05 |
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  • 脱壱 #mQop/nM.
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脱壱 さん

> メカニカルな広告が多いのが印象的でした。

友人の勤めていた会社の業務用機器も毎週のように載ってました。
比率はよく分かりませんが、1980年代に入ってから Subscription カードに"music funs/audiophiles"の欄が出来たので、AT40の影響なんかで一般の読者がだんだん増えたのかも知れないですね。

> もしかすると雑誌扱いに比べ新聞紙扱いのほうが、送料や税法上優遇されていたから便宜上、"NEWSPAPER"としたのかもしれません。

本当に新聞のようにスタンドで売られていたそうですよ。紙質も悪かったですしね。
Cashbox や NME みたいに表紙一面が写真というのは特別な時だけで、普通は表紙からして記事満載でした。
アメリカ人の知人も、これは新聞だと言ってました。表紙に記事があるかないかで判断するみたいです。
まあ、もう紙の時代じゃないので、昔話ですが。

  • 2015/12/19(土) 22:17:07 |
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  • starfort #mQop/nM.
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starfort さん

>Cashbox や NME みたいに表紙一面が写真というのは特別な時だけで、普通は表紙からして記事満載でした。
>アメリカ人の知人も、これは新聞だと言ってました。表紙に記事があるかないかで判断するみたいです。

なるほど。分かりやすいですね。
表紙に記事が掲載し始めるのは1950年11月4日号からですが、その前週である10月28日号には
Out next week...The Billboard in its new, modern tabloid-size newspaper format.
the last issue of The Billboard to be published in the magazine- style format.

と明確に記載されていました。
1950年10月28日号まではBillboard誌、以降、2000年代中盤まではBillboard紙ということになりそうですね。

  • 2015/12/20(日) 11:02:35 |
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  • 脱壱 #mQop/nM.
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